こちらの記事では、電子レンジをポータブル電源で動かす際に必ず知っておかなければならない知識をわかりやすく解説しています。
また、電子レンジを動かすのに最適なJackeryのモデルや、実際に使用する上での注意点なども紹介させていただきました。
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電子レンジをポタ電で動かすための必須知識
定格消費電力(W)よりも大きい定格出力(W)のポタ電を使用する
電子レンジをポータブル電源で動かすには、使用する電子レンジの定格消費電力(W)よりも大きい定格出力(W)を持つポータブル電源を使用する必要があります。
定格消費電力……安定して最大限の能力を発揮したときに消費する電力のこと。単位はワット(W)。
定格出力……ポータブル電源が安定して出力し続けられる電力のこと。単位はワット(W)。
一般的な電子レンジの定格消費電力は1000W~1450Wですが、正確な定格消費電力はお使いの電子レンジ本体や説明書で確認してください。
食品を温める力である定格高周波出力とは違いますので、混同しないようご注意ください。
例えば、定格消費電力が1000Wの電子レンジの場合、定格出力が1000W以上のポータブル電源を使用する必要があります。
※扇風機やエアコンなどと違って、例えば定格消費電力1000Wの電子レンジは、温めている間ずっと1000Wの電力を消費(安定して最大限の能力を発揮)します。
少し余裕を持たせる
先ほど、定格消費電力が1000Wの電子レンジの場合、定格出力が1000W以上のポータブル電源を使用する必要があると説明しましたが、定格消費電力と定格出力が同じくらいでは実はまともに動かせません。
一般的には、使用したい家電の定格消費電力の20%~30%増の定格出力を持つポータブル電源を使用するのが良いとされています。
ですので、1000Wの電子レンジを使用する場合、1200W~1300W以上の定格出力を持つポータブル電源がおすすめです。
どのくらいの時間、動かせるか?
例えば、容量1200Whのポータブル電源で1000Wの電子レンジを動かす場合、
1200(Wh)÷1000(W)=1.2(時間)
となり、理論上は1.2時間動かすことができます。
しかし、実際は電力ロスも計算する必要があります。
実は、ポータブル電源に蓄電された電気は100%電化製品に供給されるわけではなく、実際には供給時に「電力ロス」が発生します。
このように、ポータブル電源から電化製品に何パーセント供給されているかを電気変換効率と言います。
ポータブル電源の電気変換効率は一般的に75%~90%と言われていますが、Jackeryのポータブル電源は純正弦波の高品質なインバーターを使用しているので、変換効率が85%~90%と高いです。
ですので、容量1200Whのポータブル電源で1000Wの電子レンジを動かす場合、1.2時間の85%~90%なので、1.02~1.08時間となります。
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電子レンジを動かすのに最適なモデル
ではここから、Jackeryの数あるモデルの中から、電子レンジを動かすのに最適なモデルをご紹介します。
一般的な電子レンジ(定格消費電力が1000W~1450W)を目安とします。
Jackery 1000 New

- 定格容量:1070Wh
- 定格出力:1500W
- 重量:10.8Kg
電子レンジを動かすには、最低限これくらいは欲しいところです。
ただし、1200W以下の電子レンジにしておいたほうが無難でしょう。
Jackery 1000 Plus

- 定格容量:1264Wh
- 定格出力:2000W
- 重量:14.5Kg
このレベルだと電子レンジを問題なく動かすことができます。
1000 Plusは容量の拡張に対応しているモデルで、拡張バッテリーを購入すると最大50000Whまで拡張できます。
Jackery 2000 New

- 定格容量:2042Wh
- 定格出力:2200W
- 重量:17.9Kg
2000Whクラスのポータブル電源になると、電子レンジを動かせるどころか、防災用としても最適です。
ただ、スペックが高くなると、その分、重さも増します。
Jackery 2000 Plus

- 定格容量:2042Wh
- 定格出力:3000W
- 重量:27.9Kg
2000 Plusだと電子レンジくらいは余裕で動かせますし、容量の拡張にも対応しているので、本格的な防災用としても最適です。これで太陽光パネルまで揃えたら、長期間の災害時の電源確保でも安心です。
ただし、重量が27.9Kgもあるので、それなりに覚悟して購入する必要があります。
3000Whクラス以上のモデル
Jackeryでは上記で紹介した以上に高スペックなモデルがあります。
具体的なモデル名は、3000New、3000 Plus、5000 Plusです。
もちろんこれらは上記でこれまで紹介したモデル以上に安定して電子レンジを動かすことができますが、かなり本格的な防災用などに向けた用途となります。
そこまで本格的でなくても良いという方は、1000Whクラスか2000Whクラスで十分だと思います。
電子レンジをポタ電で使用する際の注意点など
使用中の3つの注意点
スペックをクリアしていても、安全な使い方を心がけることが大切です。
ポータブル電源の換気を確保する
電子レンジのような高負荷な家電を動かすと、ポータブル電源は内部の熱を逃がすために冷却ファンが勢いよく回ります。
吸気口や排気口を塞がないよう、壁から離し、周りに物を置かないようにしてください。
延長コードの使用は極力避ける
延長コードを使うと、電圧が低下したり、コードが発熱したりする原因になります。
安全性と性能を最大限に引き出すため、電子レンジの電源プラグはポータブル電源のACコンセントに直接接続してください。
平らで安定した場所に置く
ポータブル電源も電子レンジも、必ず平らで安定した場所に設置してください。
傾いた場所での使用は、転倒のリスクや、冷却ファンの正常な動作を妨げる可能性があります。
バッテリーを長持ちさせるヒント
他の機器と同時に使わない
電子レンジを使用中は、他の家電製品を同じポータブル電源に接続しないようにしましょう。
電力の消費を電子レンジに集中させることで、ポータブル電源への負担を減らし、安定した動作につながります。
温め時間を必要最小限にする
電子レンジは短時間でも非常に多くの電力を消費します。
キャンプや車中泊などで使用する際は、調理ではなく温め直しに用途を絞るなど、必要最小限の時間で使用するとバッテリーを節約できます。
ポタ電での使用がメインなら「低消費電力モデル」を選ぶ
これから電子レンジの購入も検討している場合、定格消費電力が1000W以下の単機能・小型電子レンジを選ぶと、より小さな出力のポータブル電源でも安心して使えて、選択肢が広がります。
これらの点に注意すれば、アウトドアや災害時など、電源のない場所でも安全・快適に電子レンジを活用することができるでしょう。
記事まとめ
最後に記事の要点をまとめました。
- 定格出力が定格消費電力を十分に上回っているポタ電を使用する
- 定格出力とはポータブル電源が安定して出力し続けられる電力のこと
- 定格消費電力とは安定して最大限の能力を発揮したときに消費する電力のこと
- 一般的な電子レンジの定格消費電力は1000W~1450Wくらい
- 使用したい家電の定格消費電力の20%~30%増の定格出力を持つポータブル電源を使用するのが良い
- 電子レンジをポタ電でどのくらいの時間使用できるかは、ポタ電の容量と電気変換効率による
この記事が参考になりましたら幸いです。
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