キャンプや車中泊、そして万が一の災害時に頼りになるJackery(ジャクリ)のポータブル電源。
「いざ使おうと思ったら電源が入らない」といったトラブルに直面すると、決して安い買い物ではないだけに、焦りや不安を感じてしまうものです。
しかし、まだ故障と決めつけるのは早いかもしれません。
その症状、もしかすると本体が故障しているのではなく、一時的なシステムのエラーや、安全のための保護機能が働いているだけという可能性があります。
本記事では、修理を検討する前に必ず試してほしい「リセット方法」をはじめ、充電できない原因の切り分け方を分かりやすく解説します。
また、それでも改善しない場合に備えて、公式サポートへ修理を依頼する際の流れや、気になる費用の目安についてもまとめました。
まずは焦らず、お手元のJackeryの状態を確認していきましょう。
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故障と決める前に!まずは試したい3つの対処法

電源が入らなかったり、充電が始まらなかったりすると完全に壊れてしまったと思い込んでしまいがちですが、実はポータブル電源内部の安全装置が一時的に作動しているだけのケースも少なくありません。
修理窓口へ問い合わせる前に、まずは以下の3つのステップを順番に確認してみてください。これだけであっさりと復旧することもよくあります。
リセット操作を試す
最も効果的で、かつ最初に試していただきたいのがリセットです。
パソコンやスマートフォンがフリーズした時に再起動すると直るのと同じように、ポータブル電源もシステムをリセットすることで、一時的なエラーから復旧できる場合があります。
Jackery製品の場合、モデルによって多少手順は異なりますが、一般的なソフトリセットの方法はDISPLAYボタン(画面表示ボタン)の長押しです。
電源が入っているかどうかにかかわらず、DISPLAYボタンを7秒〜10秒ほど長押ししてみてください。もし液晶画面が一瞬点滅したり、リセットがかかる挙動が見られれば成功です。
これで正常に電源が入るか、充電受け入れが開始されるかを確認しましょう。
もしこの方法で反応がない場合は、すべての電源ボタンをオフにし、接続されているケーブル類をすべて抜いた状態で数時間放置し、完全放電に近い状態にしてから再充電を試みるという方法もあります。
充電できない時は温度環境を確認する
「ケーブルを挿しても入力(Input)のワット数が0Wのまま動かない」という相談で意外と多いのが、故障ではなく環境要因による動作停止です。
Jackeryに搭載されているリチウムイオン電池は、温度変化に非常に敏感です。
特に冬場のキャンプや寒冷地での車中泊などで、本体が氷点下近くまで冷え切っていると、バッテリー保護機能が働いて充電をシャットアウトしてしまいます。
逆に、夏場の直射日光下などで高温になりすぎている場合も同様です。
もし本体が極端に冷たい、あるいは熱いと感じる場合は、常温(10℃〜25℃程度)の室内へ移動させ、本体温度が安定するまで1〜2時間ほど待ってから再度充電を試みてください。
これだけで何事もなかったかのように充電が始まることがあります。
ケーブルとアダプターの接続チェック
本体ではなく、充電に使う付属品側に問題があるケースです。
ACアダプター(大きな黒いブロック部分)には、通電確認用の小さなLEDランプが付いていることが多いのですが、コンセントに挿した状態でこのランプが点灯しているか確認してください。
もしランプが消えているなら、アダプター自体の故障、あるいはコンセント側の問題が考えられます。
また、アダプターと本体をつなぐケーブルに無理な力がかかって断線していないか、端子の中にホコリが詰まって接触不良を起こしていないかも併せてチェックしましょう。
別の対応ケーブルをお持ちであれば、交換して充電できるか試すことで、本体の故障かケーブルの故障かを切り分けることができます。
修理が必要な故障の症状

リセット操作や環境の調整を行っても反応がない場合、残念ながら内部パーツの故障やバッテリーの寿命である可能性が高まります。
特に以下のような症状が見られる場合は、無理に使い続けようとせず、速やかに使用を中止してください。
直ちに使用を中止すべき危険なサイン
もっとも警戒すべきなのは、異臭と異音です。
もし本体から焦げ臭いにおいがしたり、煙のようなものが見えたりした場合は、電気回路のショートやバッテリーの異常発熱が疑われます。
火災などの事故につながる恐れがあるため、直ちに充電ケーブルや家電製品を抜き、燃えやすいものがない安全な場所に移動させてください。
また、冷却ファンが回る「ブーン」という音ではなく、内部から「カラカラ」という何かが外れたような音や、異常に大きな音がする場合も物理的な破損の可能性が高いでしょう。
そのほか、ディスプレイは点灯するものの「AC出力ボタンを押してもランプがつかない」「USBポートだけ反応しない」といった、特定の機能だけが使えないケースも、内部基板の故障が考えられます。
これらはユーザー自身での修復が難しいため、修理が必要な状態と言えます。
Jackeryは故障が多い? ネットの噂の真相
故障に直面して情報を探していると、Jackeryは故障が多いといった口コミを目にして、「ハズレを引いてしまったのではないか」「品質が悪いのではないか」と不安になる方もいるかもしれません。
しかし、これにはシェアの大きさが関係しています。
Jackeryはポータブル電源市場でトップクラスのシェアを誇る人気メーカーです。使用しているユーザーの絶対数が多ければ、そのぶん故障報告の数も自然と増えてしまいます。
これは自動車やスマートフォンでも、人気機種ほど不具合報告が目立つのと同じ現象です。
実際には、無名メーカーの安価な製品に比べれば品質管理は徹底されており、初期不良や自然故障の確率は決して高くありません。
ただ、ポータブル電源は精密機器と巨大な電池の塊です。スマートフォンと同じように、当たり外れがゼロではありませんし、経年劣化も避けられません。
故障が多いから悪い製品と悲観するよりも、機械である以上、故障は起こり得るものと捉え、その後のサポート体制がしっかりしているかどうかに目を向けることが大切です。
Jackeryはこのアフターサポートの面でも定評がありますので、次章では具体的な修理の依頼先について見ていきましょう。
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街の修理店よりも公式サポートを強く推奨

故障と分かった場合、次に考えるのがどこに修理に出すかです。
検索エンジンで「Jackery ポータブル電源 修理店」と検索すると、家電全般の修理を請け負う業者や、パソコン修理店などがヒットすることがあります。
近所に店舗があれば「持ち込んで安く直してもらいたい」と考えるのも無理はありません。
しかし、結論から申し上げますと、Jackeryの修理は必ずメーカー公式サポート(または正規販売代理店)へ依頼してください。
街の修理店や、自力での分解・修理はおすすめできません。
なぜ街の修理屋さんではいけないのか?
最大の理由は安全性です。ポータブル電源は、単なる家電製品ではなく、非常にエネルギー密度の高い巨大なリチウムイオンバッテリーの塊です。
内部構造は複雑で、万が一、分解中に配線を誤ったり、バッテリーセルに傷をつけてしまったりすると、発火や爆発といった重大な事故につながる恐れがあります。
一般的な家電修理店では、Jackery製品専用の交換パーツ(純正の基板やバッテリーセル)を入手することができません。
そのため、代替部品を使った修理や、応急処置的な対応にならざるを得ず、本来の性能を発揮できなくなるばかりか、安全性が担保できなくなります。
また、一度でもユーザー自身や非正規の業者が分解してしまうと、その時点でメーカーの保証規定から外れてしまいます。公式なら無償で直せたはずなのに自分で開けてしまったせいで有償修理すら断られた、という事態は絶対に避けたいところです。
公式サポートであれば、専門の技術者が純正パーツを使用して検査・修理を行いますし、修理後の動作保証もしっかりしています。
安心と安全をお金で買うという意味でも、迷わず公式の窓口を頼るのが正解です。
Jackeryの修理費用と期間の目安

公式サポートに依頼するとなると、やはり気になるのが費用と時間です。
ポータブル電源は大型の精密機器であるため、送料も含めると決して安い金額ではありません。
保証期間内かそうでないかで対応が大きく異なるため、それぞれのケースを見ていきましょう。
保証期間内なら原則無償
Jackery製品には通常、購入日から5年の保証があります。この期間内に発生した自然故障であれば、原則として無償で修理、または新品との交換対応となります。
ただし、保証期間内であっても、落下させてしまった、水に濡らしてしまったなど、ユーザー自身の過失による故障は保証の対象外となるため注意が必要です。
まずは手元の保証書や公式サイトの購入履歴を確認し、保証期限が残っているかをチェックしてください。
保証切れや有償修理の場合の費用感
保証期間を過ぎていたり、自身の過失による故障だったりする場合は有償対応となります。
具体的な金額は故障箇所やモデルによって異なりますが、ポータブル電源の修理は部分的なパーツ交換ではなく、基板やバッテリーユニットごとの交換になることが多く、費用は高額になりがちです。
あくまで目安ですが、本体価格の3割から5割程度の見積もりになるケースや、修理不能として割引価格での新品買い替え(リフレッシュ品などへの交換)を提案されるケースもあります。
これに加えて、大型荷物の往復送料が数千円単位で発生することを想定しておきましょう。
見積もり金額があまりに高額であれば、修理せずに最新モデルへの買い替えを検討したほうが結果的に安く済むこともあります。
修理にかかる期間
問い合わせから製品の発送、メーカー側での検査、修理(または交換)、そして手元に戻ってくるまでの期間は、概ね1週間から2週間程度が目安です。
ただし、ゴールデンウィークやお盆休み、年末年始などの連休前後や、台風や地震などの災害発生直後は依頼が混み合い、通常よりも時間がかかることがあります。
キャンプや車中泊の予定が控えている場合は、できるだけ早めに手続きを始めることをおすすめします。
修理依頼の具体的なステップ

実際に修理を依頼する手順は、それほど複雑ではありません。
スムーズに手続きを進めるために、問い合わせ前に手元に用意しておくべき情報や、発送時の注意点を確認しておきましょう。
1. 必要な情報を準備する
問い合わせの際、必ず聞かれるのが注文番号と製品のシリアルナンバーです。
注文番号は購入履歴から確認できます。シリアルナンバーは本体の底面や背面に記載されているS/Nから始まる英数字のコードです。
これらを事前にメモしておくと、サポートとのやり取りが非常にスムーズになります。
2. 公式サポートへ問い合わせる
準備ができたら、Jackery Japan公式サイトの問い合わせフォーム、または公式LINEアカウントから連絡を入れます。
この時、単に壊れたと伝えるのではなく、リセット操作を試したが改善しない、ACアダプターのランプは点灯しているなど、自身で試した対処法と具体的な症状を添えるのがポイントです。
情報が詳細であればあるほど、故障かどうかの判断が早くなり、修理案内までの時間が短縮されます。
3. 梱包と発送
サポートから修理受付の連絡が来たら、指定された住所へ製品を発送します。
購入時の箱が残っていればそれを使用するのがベストですが、もしない場合は、ダンボールと緩衝材を使って厳重に梱包してください。ポータブル電源は衝撃に弱く、輸送中に新たな破損が生じると保証対象外になるリスクがあります。
また、リチウムイオン電池を含む製品は航空搭載ができないため、配送業者の指定や品名記載のルールなど、サポートからの指示を必ず守って発送しましょう。
まとめ:故障かな?と思ったら確認したい重要ポイント
最後に、本記事で解説した対処法と修理のポイントをリストにまとめました。
トラブル解決のチェックリストとしてご活用ください。
- 故障と決める前に、まずはリセット操作を試す
- 本体が冷えすぎ・熱すぎになっていないか確認する
- ケーブルの断線やアダプターのランプ点灯をチェックする
- 異臭や異音がした場合は、直ちに使用を中止する
- 修理依頼は、安全のため必ず公式サポートへ連絡する
- 街の修理店や自分での分解は、発火のリスクがあるため厳禁
- 保証期間内(通常5年)なら無償修理の可能性がある
- 問い合わせ時は「注文番号」と「シリアルナンバー」を用意する
- 保管時は満充電・空っぽを避け、残量60〜80%を維持する
トラブルが起きても焦らず、まずはリセットや環境確認から始めてみてください。
それでも解決しない場合は、安全第一で公式サポートを頼りましょう。
適切なケアを行うことで、Jackeryポータブル電源は長く使える頼もしい相棒になります。
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