ポータブル電源は数万円〜数十万円もする高価な買い物。「買ったけど結局使わなかった…」なんて失敗は絶対に避けたいですよね。
ネット上で見かける「いらない」「後悔した」という口コミは本当なのか? それとも、災害時やアウトドアで価格以上の価値を発揮するのか?
この記事では、購入者が陥りやすい「3つの後悔パターン」と、逆に「これがあったから助かった!」というリアルな体験談を包み隠さず解説します。
これを読めば、今のあなたにとってポータブル電源が必要な投資なのか、それとも無駄遣いになるかがハッキリ分かります。
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なぜポータブル電源の購入後に後悔する?

「ポータブル電源を買って後悔した」 「高いお金を出したのに、結局いらなかった」
ネット上でこのようなネガティブな口コミを見かけて、購入を躊躇している方も多いのではないでしょうか。
ポータブル電源は数万円〜数十万円もする高価な買い物です。だからこそ、失敗した時のダメージは計り知れません。
実際に購入した人がいらないと感じてしまった背景には、明確な3つの理由があります。
まずはこの失敗のパターンを知ることで、あなたが同じ轍を踏まないようにしましょう。
買ったのに使う機会がなかった
最も多い後悔の理由がこれです。 防災用に、という使命感だけで購入した人が、この罠に陥りがちです。
例えば、大きな地震のニュースを見て「うちも備えなきゃ!」と焦って購入したとします。
しかし、幸いにも災害は起きず、かといってキャンプなどのアウトドア趣味もない……。
そうなると、ポータブル電源は一度も開封されることなく、押し入れの奥で眠り続けることになります。
購入から2年後、大掃除で箱が出てきた。「せっかくだからスマホでも充電してみよう」と電源を入れたが、長期間放置しすぎてバッテリーが死んでおり、一度も使えずにゴミになってしまった。
(※リチウムイオン電池は長期間放置すると劣化・故障する場合があります。)
このような例は意外と少なくありません。
いつか使うかも、という曖昧な動機だけで買うと、まさに巨大なタンスの肥やしになってしまうのです。
思ったより重くて大きくて邪魔
ネット通販の画面で見ていると、サイズ感や重さはピンときづらいものです。
「これなら持ち運べそう」と思って購入したものの、届いた実物を見て「こんなに重いの!?」と絶望するケースも少なくありません。
特に、ドライヤーや電子レンジを動かしたいと考えて大容量モデル(1000Wh以上)」を選んだ場合、その重さは10kg〜15kgにもなります。これはお米10kg袋や、鉄アレイを持ち運ぶのと同じです。
例えば、「公園でお弁当を温めよう」と意気込んで車に積んだが、駐車場から広場まで手持ちで運ぶのがあまりに辛く、結局車に置いていく羽目になった。このようなピクニックでの失敗例もあります。
また、日本の住宅事情では収納場所も問題です。
年に1回使うかどうかの物体がリビングや廊下を占領していると、家族から邪魔だと言われてしまい、買ったことを後悔することになります。
管理が面倒(バッテリー劣化・自然放電)
ポータブル電源は、乾電池のように買って置いておけばOKというわけにはいきません。ここが意外な落とし穴です。
実は、電源をOFFにしていても、内部のシステム維持のために微量の電気を消費し続けています(自然放電・暗電流)。
そのため、最低でも3ヶ月〜半年に1回は充電残量をチェックし、メンテナンスをする必要があります。
停電が発生し、「よし、ポータブル電源があるから大丈夫!」と張り切ってスイッチを入れたら、残量が0%で何も充電できなかった、といった笑えない話もあります。
また、保管方法もデリケートです。
満充電(100%)のまま放置するとバッテリーの劣化が早まり、空(0%)のまま放置すると再起不能になります。
50〜80%程度の残量で保管し、定期的に点検するという手間をかけられない人にとっては、高い買い物をしたのに、管理という仕事が増えただけ、と感じてしまう要因になります。
購入前に知っておくべきポータブル電源のデメリット

ポータブル電源は電気を持ち運べる非常に便利なアイテムですが、決して万能ではありません。
メリットばかりを見て購入すると、こんなはずじゃなかったと後悔することになります。
ここでは、メーカーの公式サイトにはあまり大きく書かれていない、リアルな3つのデメリットを包み隠さずお伝えします。
価格に対する寿命(コスパ)の問題
ポータブル電源は、安くても2〜3万円、大容量なものだと10万円を超える高価な製品です。しかし、冷蔵庫や洗濯機のように10年も20年も使えるわけではありません。
スマホのバッテリーが数年で劣化するように、ポータブル電源にも寿命(サイクル数)があります。
特に従来のモデルである三元系リチウムバッテリーを使った安いポータブル電源だと、約500回〜800回の充電で寿命を迎えるものが多く、毎日使うと2〜3年で性能が落ちてしまいます。
10万円もしたのに数年でダメになるの?と思う人は多いでしょう。
しかし、最近では普通になってきたリン酸鉄リチウムイオン電池なら、寿命が約3000回〜4000回(仮に毎日充電しても10年以上持つ計算)と桁違いに長持ちします。
ですので、少し価格が高くなりますが、リン酸鉄リチウムイオン電池を選ぶなら、寿命の問題もそれほど気にならないでしょう。
廃棄処分が意外と大変
「壊れたら、粗大ゴミで出せばいいや」 、もしそう軽く考えているなら、購入前にもう一度確認が必要です。
実は、ポータブル電源は多くの自治体で回収不可(適正処理困難物)に指定されています。
自治体のゴミ出しパンフレットを見て、「バッテリー」や「充電式電池」が回収不可リストに入っていませんか?
これは乾電池のことではなく、ポータブル電源のようなリチウムイオン製品を指している場合がほとんどです。
なぜ捨てられないのかと言いますと、 内蔵されている巨大な電池が、ゴミ収集車や処理施設で圧縮された際に発火・爆発する危険性が高いからです。
自治体で断られたら、民間の不用品回収業者に依頼するくらいしか方法がありません。しかし、その場合、数千円〜1万円近い高額な処分費用がかかることもあります。
この「捨てられない問題」を回避する賢い方法は、自社製品の無料回収サービスを行っている大手メーカー(Jackery、EcoFlowなど)を選ぶことです。
メルカリやヤフオクなどで販売して処分するという手もありますが、もしそれができないという場合は、捨てる時の安心まで考えてメーカーを選ぶことが失敗しないコツです。
使いたい家電が動かないことがある
コンセントが付いているから、家の家電が何でも使えると考えるのは大きな間違いです。
ポータブル電源には「定格出力(W)」というパワーの上限があります。
特に注意が必要なのが、ドライヤー、電気ケトル、電子レンジ、ヒーターなどの熱を出す家電です。
これらは1000W〜1200Wものパワーを必要とします。
よくある失敗として次のようなことがあります。
キャンプでドライヤーを使いたいと思って、安くてコンパクトなポータブル電源(定格出力500W)を購入した。
いざドライヤーのスイッチを入れた瞬間、「ピーッ!」と警告音が鳴って安全装置が働き、電源が落ちてしまった。
安さや軽さだけで選ぶと、「スマホの充電しかできない巨大な箱」を買うことになりかねません。
自分が何を使いたいかを明確にし、その家電の消費電力(W数)を上回るパワーを持ったモデルを選ぶ必要があります。
それでも「あってよかった」と感じる瞬間

ここまで厳しいデメリットをお伝えしてきましたが、それでもポータブル電源を購入した人の多くが「買ってよかった」「もう手放せない」と口を揃えるのも事実です。
と言うのも、日常の不便を解消し、もしもの時の不安を取り除いてくれる体験があるからです。
実際に所有者が「あってよかった!」と心底感じる3つの瞬間をご紹介します。
台風・地震などの停電時
ポータブル電源の真価が問われるのは、やはり災害時です。 停電して家の中が真っ暗になった夜を想像してみてください。
懐中電灯だけでは部屋全体を照らせず、スマホの電池残量が減っていくにつれて、外部との連絡や情報収集ができなくなる恐怖が襲ってきます。 そんな時、ポータブル電源があれば世界が変わります。
例えば、家族全員のスマホを何回でもフル充電できるため、連絡がつかないという最悪の事態を防げます。
また、LEDランタンや部屋の照明を長時間つけっぱなしにできるため、暗闇の恐怖から解放され、家族が落ち着いて過ごせます。
そして、夏なら扇風機、冬なら電気毛布が使えます。特に小さなお子様やペット、高齢者がいる家庭にとって、空調家電が動かせることは命を守ることに直結します。
結局使わなかったね、と笑えるのが一番ですが、万が一の時に家に電気の備蓄があるという精神的な余裕は、何にも代えがたい価値があります。
キャンプや車中泊の快適度が激変する
キャンプは不便を楽しむもの、という考え方も素敵ですが、ポータブル電源を導入すると、アウトドアの不便さを取り除くことができます。
例えば夏だとテント内でサーキュレーターや家庭用扇風機を回せます。蒸し風呂のような暑さで寝苦しい夜とはおさらばです。
冬は電気毛布を使えば、高価な冬用シュラフ(寝袋)がなくても朝までポカポカ。寒がりな女性や子供でも安心して冬キャンプを楽しめます。
時短もできます。電気ケトルでお湯を沸かしたりして火起こしに時間を取られすぎず、純粋に自然を楽しむ時間が増えます。
コンセントがないから無理だと諦めていたことが全て可能になり、遊びの幅が一気に広がるのが大きな魅力です。
庭仕事やDIYでの電源確保
意外と盲点なのが、自宅周りでの活躍です。 「延長コードがちょっと届かない…」「家の中からコードを引っ張ってくるのが面倒…」といった地味なストレスから解放されます。
例えば以下のような場面。
洗車や掃除
高圧洗浄機を使いたいけれど、駐車場やベランダにコンセントがない場合に大活躍します。
本格DIY
電動ドリルやサンダーなど、コード式のパワフルな工具を庭のどこでも使えます。
ワーケーション
天気の良い日に、庭やベランダにノートパソコンを持ち出して仕事をする。そんな時もバッテリー切れを気にせず作業に没頭できます。
わざわざ長い延長リールを巻いたり解いたりする手間がなくなり、使いたい場所で、すぐに家電が使えるという機動力は、一度味わうと手放せなくなる便利さです。
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ポータブル電源を「買うべき人」vs「やめておくべき人」

ここまで、メリットとデメリットの両面を解説してきました。
ポータブル電源は、すべての人に必須のアイテムではありません。生活スタイルによっては、あえて買わないという選択が正解な場合もあります。
最後に、あなたがどちらのタイプに当てはまるか、チェックリストで確認してみましょう。
こんな人は買わないほうがいい
もしあなたが以下の項目に当てはまるなら、ポータブル電源を買うと、高い買い物だったと後悔する可能性が高いです。無理に購入する必要はありません。
目的がスマホの充電だけの人
もしもの時にスマホさえ繋がれば良いなら、2,000〜3,000円で買える大容量モバイルバッテリーを2〜3個持っておくほうが、軽くて安上がりです。
「いつか使うかも」だけで、具体的な用途が思いつかない人
キャンプもしない、庭仕事もしない、防災意識もそこまで高くない。この状態で買うと、間違いなくタンスの肥やしになります。
家のエアコンやヒーターを長時間動かしたい人
停電しても普段どおりエアコンを使いたいと考えるなら、ポータブル電源では能力不足です(超大容量モデルなら可能だがコスパが合わない)。この場合は、本格的な家庭用蓄電池や発電機を検討すべきです。
こんな人は絶対に買うべき
逆に、以下の項目のどれか一つでも当てはまるなら、ポータブル電源はあなたの生活を助ける最強のパートナーになります。迷わず購入をおすすめします。
ペット・乳幼児・高齢者がいる家庭
夏場の停電でエアコンや扇風機が止まることは、大切な家族の命に関わります。室温管理のための保険として、ポータブル電源は必須級のアイテムです。
キャンプや車中泊の「不便」を解消したい人
夏は涼しく、冬は暖かく。アウトドアの快適性が劇的に向上するため、数回使うだけですぐに元が取れたと感じられるはずです。
「備えあれば憂いなし」をお金で買いたい人
いつ来るかわからない災害に怯えるよりも、うちは電気が確保できているという自信を持って日々を過ごしたい人。この心の平穏こそが、ポータブル電源の最大の価値かもしれません。
自分にとって必要だと確信できた方は、次は失敗しないモデル選びに進みましょう。「容量」「寿命」「メーカーの信頼性」など、選ぶ基準を間違えなければ、一生モノの相棒に出会えるはずです。
後悔しないポータブル電源の選び方

「失敗したくないけど、専門用語が多くてよくわからない…」 そんな方のために、ここだけ押さえておけば絶対に大失敗しない2つの鉄則を伝授します。
メーカーやデザインで選ぶ前に、まずはこの条件を満たしているかだけチェックしてください。これだけで、後悔する確率はグッと下がります。
寿命が長い「リン酸鉄リチウムイオン」を選ぶ
これが最も重要なポイントです。 ポータブル電源の心臓部であるバッテリーには、大きく分けて2種類あります。
●三元系リチウムイオン(旧世代・多数派)
寿命(サイクル数):500〜800回
特徴:軽くて小さいが、寿命が短い。
●リン酸鉄リチウムイオン(新世代・推奨)
寿命(サイクル数):3,000〜4,000回
特徴:少し重いが、寿命が圧倒的に長い。安全性も高く、発火リスクが極めて低い。
これから買うなら、迷わずリン酸鉄リチウムイオン電池を選んでください。 寿命3,000回というのは、毎日充放電を繰り返しても約10年は持つ計算です。
安いからといって寿命の短いモデル(三元系)を買ってしまうと、数年でバッテリーが劣化し、結局買い換えることになります。
初期費用が少し高くても10年使えるモデルを選ぶのが、結果的にコスパ最強の選択です。
用途に合った「容量」と「定格出力」を知る
スペック表にある「Wh(容量)」と「W(定格出力)」の違いを理解していないと、買ったのに使いたい家電が動かない!という悲劇が起きます。
●Wh(容量)=「燃料タンクの大きさ」
電気をどれだけ貯められるかを表します。
数字が大きいほど、長時間使えます。
目安:スマホ充電や日帰りなら200〜400Wh、キャンプ一泊なら500〜700Wh、防災用なら1000Wh以上。
●W(定格出力)=「エンジンのパワー」
一度にどれだけのパワーを出せるかを表します。
ここが一番の落とし穴です。 ドライヤー(1200W)を使いたいのに、定格出力500Wのモデルを買っても動きません。
- まず、何を使いたいかを決める(スマホだけ? それともドライヤーや電気毛布も?)
- 使いたい家電の「消費電力(W)」を確認する
- その消費電力を上回る「定格出力(W)」を持つモデルを探す
- 最後に、予算に合わせて「容量(Wh)」を決める
「容量」よりも「定格出力」を先に確認するのが、失敗しないコツです。
記事まとめ
この記事では、ポータブル電源を買って後悔する人と満足する人の違い、そして失敗しない選び方について解説してきました。
最後に、重要なポイントをもう一度振り返りましょう。
なんとなくで買わない
明確な用途(防災、キャンプ、庭仕事など)がないまま買うと、タンスの肥やしになるリスクが高いです。
デメリットを理解して買う
重さ、メンテナンスの手間、処分の難しさがあることを知った上で、それを許容できるか自問自答しましょう。
選び方で寿命が決まる
長く使い倒したいならリン酸鉄リチウムイオン電池搭載モデルを選び、回収サービスがある大手メーカーから購入するのが鉄則です。
ポータブル電源は、単なる巨大な電池ではありません。 災害時には家族を守る命綱になり、日常では遊びの幅を広げるツールになります。
高い買い物だったけど、あの時買っておいて本当によかったと思えるかどうかは、正しい知識で、自分に合った一台を選べるかにかかっています。
この記事が、あなたの不安を解消し、納得のいく決断の一助になれば幸いです。
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